2022年4月21日木曜日

[UPDATED]Nシステムマップのメンテナンス(2022年熊本・更新増設対応編)


Nシステムマップというものは一度作成したら御仕舞いではありません。調達であってもリースであっても耐用年数やリース契約期間を経過すると機器が更新され、その際移設されることもあれば増設が行われる場合もあります。

2022年1月初旬、熊本県で簡易Nが増設されているという情報を入手しました。メーカーがFからPに変わっていることから全面再調査を行う必要があるようです。


■図上調査編(1月中旬~2月末)

早速更新対応作業に取り掛かります。SVにて更新された箇所および増設箇所を調べ仮マーキングを行い、同時にマスターリストに入力していきます。SVは市街地においてN端末が更新された後に収録されたものが割合多くて幸運でした。

 
ある程度状況が把握出来た時点で一度マップを更新して、熊本県域をメンテナンスモードにします。既知の端末を薄い灰色表示にして、これからこれらが同じ場所で更新されているか、あるいは更新の際に移設されているかを確認していきます。また同時に新設されていそうな箇所を調べていきます。




2月末時点においてSVによる事前調査で出来ることはやり尽した感じとなりました。


■現地調査編(3月初旬~)

・第一回目
ここからは現地入りしての実走調査に入ります。まずSVの収録時期が古くて分からなかった既知の端末の状態確認が第一、次に新設端末の発見、さらに回避路の検証(確保)を行うためのコース設定をします。

3月初旬某日、緑色のルートで八女から南下して来ました。
まず県6と県3の合流地点に新設端末を確認。
 

その後、山の上の広域農道から下り、植木の国3と県113の接点手前まで行き、右折し県101を南下、国3と県337(旧国57)の交差する浄行寺交差点まで進入します。その後オレンジ色で表示してある市内の既知端末確認および増設分の探索を行うために設定した一筆書き状コースを走行します。

午後の部は紫色で表されたルートです。序盤で白川を渡る武蔵橋のある市道にて新設端末を発見。その後は既知の端末が更新されていることを確認しながら新設端末の探索をするため設定したルートをたどります。

これはJR豊肥本線沿いの県337(旧国57)で見つけた、以前の調査の大きな見落とし(笑)です。H21年度補正予算によって増設された638式の内の “ 1式 ” です。


植木IC~菊池市街間の端末。ここは同じ場所で更新されています。


玉名市街を離脱するところで更に新設発見。


今回3月初旬某日・第一回現地調査までの成果です。


・第二回目(天草方面)3月末某日
今回は天草方面です。牛深や苓北も調査対象です。調査人の拠点から往復で700km弱、18Hの日帰り行程となりました。

緑色のルートで熊本ICまで展開しました。この手の調査はただ現地まで行って帰って来ればいいというものでもなく、行きも帰りも調査や回避路の検証を兼ねています。途中、オレンジ色のコースを走行して更新・更新時移設や新設の情報を収集しながら上天草に渡ります。



本渡に渡ってから新設端末を1箇所発見してから先の長いこと長いこと。
気が遠くなりそうでした。

案の定、牛深方面を封鎖する新設端末が設置されていました。
この先には無さそうですが念のため牛深市街まで走ります。

今回の予定ルートの折り返し地点から撮影した牛深ハイヤ大橋とループ橋です。牛深まで来ると対岸は鹿児島県です。

牛深ハイヤ大橋本線上。

苓北の海岸沿いには新設なし。

長崎県の島原半島が北に見えます。

本渡市街の端、国324と県7の接点に新設端末発見。それぞれ口之津と航路で結ばれている鬼池港と、天草空港に対応かと思われます。

第二回目の実走調査の結果です。


・第三回目(阿蘇方面)4月上旬某日

今回は日田を経由して対大分・対宮崎県境、阿蘇外輪山南側、御船、南阿蘇、高森、阿蘇市街、菊池、山鹿方面を調査します。


スカイファームロード日田の亀石峠より阿蘇方面。
今日はいい写真が撮れそうです。

別府一の宮線を通り阿蘇に入りました。
同じ場所で更新されていることを確認。

こちらは阿蘇市一の宮町宮地の国57に新設端末。

山都町城平の国218、通潤橋の近くに新設端末。

御船にも新設発見。

先日天草に向かう途中発見していた九州中央道・小池高山IC近くの端末を
好天下、順光で再撮影。

県28沿いの津森郵便局からグリーンロード南阿蘇に入り南阿蘇へ。
この後南阿蘇に下って高森峠へ向かい、ちゃっかり高森千本桜を鑑賞して阿蘇市街方面へ。

途中H21年度補正予算分がⅦに更新されているのを確認。


この後阿蘇市小里の更新分を確認して県23へ。
二重峠を越えて阿蘇をあとにし菊池方面へ向かいます。

菊池山鹿方面では新発見なし。


既知の端末の更新状況を調べ終わり、マップを更新して
220405-1839版にて熊本地区はメンテナンスモードを離脱しました。

残り若干数の未登録端末があるかもしれません。追って追加調査を行う予定です。


■追加調査編(5月中旬~)

一度頭を冷やすため他地区の調査に行き、再び戻って来ました。
再度検討してみると、松橋ICの東側、東陽~五木村~人吉間、人吉~伊佐間、水俣~伊佐間、御船の南部あたりには未発見の端末がありそうだという見立てになり、それらを一筆書きで回るコースを設定して一っ走りすることになりました。

午前の部

午後の部

コース設定はPC上のGoogleMapsで行います。これをスマホに転送します。

■第4回目 実走調査
これが5月中旬某日に実際に走行したルートで、調査人拠点を出てから戻るまでの総走行距離は652.0km。
上のスクリーンショットではカメラのアイコンは新規発見端末を撮影した箇所のみ、ルートは調査関連区間のみ残しています。

まず既に確立した回避路で植木ICまで南下、その後高速に入り下り線を南下します。
あの地震の際にもびくともしなかった益城町福富の警察庁端末の更新を確認。

松橋ICで高速を降り、そこからオレンジ色のルートを走行する調査行程に入ります。
東陽から峠越えをして五木村に向かいます。 
日程の都合が付かず曇天の日に調査を入れたので
なんともパッとしない写真が撮れました。

五木村の中心部に到達。
非常によく整備されています。

突き当りを右折するとやはり新設端末がありました。
調査の際には五木村には無いだろうみたいな思い込みがあってはなりません。

この場所です。

五木村から人吉に南下し、鹿児島県の伊佐を経由して水俣へ向かいます。
人吉市街で新設端末。国267から市街地に入ったところにあるので少し捻った設置。
そのまままっすぐ進行し伊佐(鹿児島県)へ。


二箇所の警察庁端末を通過。双方とも現行機種Ⅶに更新済み。
その後再び熊本県に入ります。


午後の部(紫色のルート)で水俣に入り新設発見。

水俣でバラの展示を見学。しぼんだ花もあればつぼみもあり。

既にSVにて発見していた端末を撮影。

この芦北の端末は更新ついでに移設されたもの。

日奈久や八代を抜け、朝方通った東陽経由で美里町へ。
松橋ICを出て国218を東に行って最初に行き当たるのがこの端末のようです。

さらに県32を御船方面に向けて北上するとこの端末。

県106御船町豊秋にもこの端末。

この後熊本港線と国501の接点まで調査し、その後は山の手の回避路を通って熊本を離脱しました。この日の収穫は新規6箇所でした。


この後玉名と荒尾に新設された端末の情報を入手したので、そちらも合わせて6月中旬のアップデートにてマップに掲載されます。