2017年10月21日土曜日

国交省からもウザがられている警察庁のNシステム & “ 初耳学 ” に映像を提供した顛末記



国道17号のNシステムを国土交通省が撤去要請か? 警正協通信 vol.017


これは群馬県警の裏金告発警官大河原氏の動画です。
このブログを読んでいるような方は大河原氏のことはご存知でしょう。
群馬県警の不正を告発したところ、Nシステムを使って監視される等したため、ナンバープレートに対策したところ弾圧されたという大変な目に遭われた方です。
その際群馬県警は証拠のビデオを雑に編集したためボロが出ていたという内容の
テレビ番組がこちら https://www.youtube.com/watch?v=EBvAOmeVRUI です。是非ご覧下さい。

本題に戻りますと前述の動画ですが
警察庁仕様Nシステム端末 36.35899,139.01594 高崎市小八木町1 国17分離上り 流出リスト322行目 予算年度H10-3 稼動開始日1999/4/1 国費
に関して、国交省から “妨害物(!)を無くして見通しのいい道路にしたい という趣旨の申し入れが警察にあって群馬県警の通信部職員が対応していたとの内容です。

国交省といえば、当ブログ主は以前マスコミ(地上波の番組を作っているプロダクション)から問い合わせを受けたことがあって、そのやり取りの中で、Nシステムを撮影する許可は何処から貰えば良いだろうか?と聞かれたのですが、さすがに「警察庁刑事部刑事企画課ですよ」って教えて、そこに正面から申し入れして睨まれでもしたら不味かろうと思い、気を利かせて「国道の対象を撮影するなら国交省に断りを入れて撮れば良いと思いますよ」という趣旨の話をしたんですね。

で、プロダクションの人は国交省に問い合わせたらしいのですが、国交省は「それは警察のものだ」とあっさりと教えてくれたそうです。

この話を聞いたときに、ひょっとすると国交省はNシステムに関する問い合わせや苦情に対応するのを嫌がっているのではないかと思ったものです。

要するにNシステム端末は国交省が道路を管理するに当たって単に邪魔なのではないかと。
警察はあんなものを道路にたくさん取り付けて、苦情や問い合わせはこっちに来る。警察に言ってくれよと。ならば警察の理屈では秘密のカメラを隠蔽するのに協力はしないでしょう。もっともあんな巨大な構造物を据え付けておいて秘密も何もないものですが。

次にプロダクションの方は某警察の広報に問い合わせたところ、「われわれはそのような物は設置していないし、したがって許可するもしないもない」という建前を強弁するだけの返答だったそうです。

その番組( MBSの “ 初耳学 ” )は、視聴者が投稿してくるトピックについて某有名予備校教師氏が知らなければある程度の尺のある解説映像が流れるという構成になっており、その回では、まず一旦締めると外せなくなる特殊なネジが存在するが、そのネジは刑務所で使われているという前フリの映像が流れ、次にNシステム端末を構造物に留めているネジは路面からの振動で絶対に緩まないものが使われているが、そのネジのメカニズムはどんなものかと某有名予備校教師氏に問う内容の映像が流れたのですが、その映像を用意するためNシステムを撮影する必要があったようなのです。

ところが警察がそんな風なので、こんな調子では満足に素材を収録出来そうにもないなという判断になったらしく当ブログ主が作ってYouTubeにアップロードしている動画の一部が地上波の番組で全国に流れる事態となりました。大笑いだったのが、階段が取り付けられずに高速道路の敷地に放り込まれて転がっているシーンが放送に乗ったことです。


警察の広報がツン全開でなくて親切に対応していればそんなシーンは流されずに済んだのですがね。だから“隠蔽は迷妄ぶりの現れ”というのですよ。

不思議に思うのは、そのNシステムを取り上げた番組の内容は前述のようにNシステム端末を構造物に留めているネジは振動で緩まないものが使われている(要約のリンク)というものだったので警察に否定的なものではなかったですし、むしろ安全面で特段の配慮をしているという好意的な内容だったのですが、一体何が(笑)都合が悪かったのでしょうか。これは大方の方々の御察しの通り、設置の違法性の認識があって後ろめたかったのだろうと思われますね。

ちなみに道路公団(現NEXCO)は隠蔽の共犯(?)らしく、警察のカメラについて問い合わせを受けると口を濁す傾向にあるようですが、 “ 初耳学 ” のプロダクションには情報を提供し高速道の敷地外からですが撮影も許した(妨げなかった?)ようです。



まあそんな訳で結論としては、警察庁仕様Nシステム端末は邪魔で目障りという事ですね!


最終更新日:2022-09-15