2018年10月31日水曜日

N御三家のP、最新機種 “ P5 ” をウオッチ。


東京都は簡易N「車両捜査支援システム」の賃貸借契約先を隠しているそうですね。
公金を支出しておきながら秘密に出来ると思っているのだとしたらかなり痛い人々です。
しかし所詮は公の空間に設置したナンバー読取機ですからマニアの手に掛かれば特定されてしまいます。なにせメーカーは警察庁仕様で3社、簡易型で6社しかありません。こういったビジネスを独占する手法は産官学複合体ではよくあるやり方です。半官半民団体的な組織で開発し、メーカーを限定して独占的に商売します。他の具体例を出すと、アナログ時代の衛星放送・通信(BS・CS)で使われていたCOATEC(COnditional Access TEChnology)というスクランブルシステムがそうでした。このシステムのデコーダーは不正視聴を防ぐためという大義名分でメーカーは日電・三菱電機・東芝だったと思いますがこの三社のみの独占製造でした。

Nシステムの話に戻りますが、都内の簡易NのメーカーをN御三家のPと呼んでいます。P等と言われても年配の方にはピンと来ないかもしれません。松下通信工業の事です。以前は三菱電機鎌倉同様に公道上に突き出した構造物の上から一般車両を堂々と撮影していましたが、今は敷地内で試験を行っています。

当グループのマップ上ではこのメーカーの簡易N端末に関してP2、P3、P4等と呼称を設定していますが、ここのところ都内で新発見の増設された端末 or 7年リースが終了してP2が更新された際に取り付けられた新機種を “P5” と設定しました。

前述の構内試験ゲートです。
一番右のこげ茶筐体がP4で、左側がP5。
P4とP5はほぼ同一筐体ですが、P4はカメラの上にひさしがあるのにP5にはなく、P5はコンポーネント周りの隙間から筐体内が見えないようにカバーが装着されています。



同じ構内試験ゲートを別の角度から見ます。
手前の公道に向けてあるのがP5で、奥にある横長筐体の分が警察庁7G端末。

警察庁 7G端末 Ⅶ s

簡易型 P5

あのカメラ下の”赤い部分”は見られたくないところだったのでしょうか。


東京都が隠している契約先をバラしてしまうと、まず機器のメーカーはパナソニックシステムソリューションズジャパンで、リース契約先は三井住友トラスト・パナソニックファイナンスか、他県の簡易型Nシステム路上端末賃貸借契約では東京センチュリーまたはその傘下の富士通リースと組んでいる事例があります。


最終更新日:240625