2016年3月1日火曜日

[追記あり] 警察庁幹部 「今回は法廷に出すことを了承した。初めてのことではないか」



7歳女児殺害、検察側証人尋問で「Nシステム」が争点に
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2714827.html

・簡易型については本事件の後に増設されたものです。

・栃木県のNシステム事情については当ブログ過去記事をご覧ください


報道によれば、栃木県旧今市市の栃木7歳女児殺害事件の公判(裁判員裁判)で、警察・検察はなんとNシステムのデータを出してきたそうです。

本事件の被疑者を2005年12月2日時点で既にマークしていたのなら、なんとか灰だらけのセーフかと思いますが、もしこの時点でマークしていなかったのだとしたら、従来感覚ではとてもではないが公判で使えるデータとは思えません。

従来方針に反し当局は勝負に出てきたのかもしれません。


栃木7歳女児殺害 公判2日目、捜査した警察官に証人尋問
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2714791.html

栃木・旧今市の小1女児殺害 無罪主張 自白の任意性、争点 宇都宮地裁初公判
http://mainichi.jp/articles/20160229/dde/041/040/016000c






2016年3月23日追記

報道によれば公判は昨日結審したようです。

今回Nシステムのデータを初めて公判に出したことから波紋が広がっている模様です。

http://www.dailyshincho.jp/article/2016/03150500/?all=1
デイリー新潮 - 法廷に異例の証拠提出「Nシステム」とは何か?(週刊新潮 2016年3月17日号掲載)

そして週刊新潮は上記記事内で簡易型Nシステムについて言及しています。

今市の事件の公判で当局は、以前のWinny暴露Virusによる情報流出事件の際に漏れた2002年当時の全国1017箇所設置場所一覧に載っていた古い端末2箇所(流出リスト298行目、306行目)
もう一箇所はそのリストには掲載されていませんが仕様は国に準ずる県が設置したものと思われる3G端末(2003年以前のもの)の合計3箇所を公判で明かした模様です。


これに加え現在では、当ブログ記事にもあるように簡易型Nシステムが存在するわけですが、これは今市の事件を口実として設置されたもの。


当然犯行当時には存在しなかったため、犯行現場とは遠く離れた宇都宮市内の、当該日時における被告人のNデータを出してくるしかなかったわけです。

無論、常陸大宮市へ行き戻ってきた証明にはなりませんし、新潮記事にあるようにNシステムには「常に憲法違反を指摘される恐れがあり」、事態は今後どう転ぶか、まったくもって不明です。今回中途半端な形でNシステムのデータを表に出してしまい、警察にとっては危険な賭けとなったのではないでしょうか。

ただこれも為政者らが得意とする“印象操作”の道具ですから、裁判員らになんとなくそれらしきデータを示して “やはりあいつがやったに違いない” 等と漠然と思わせることが出来れば良いだろう位の考えなのかもしれません。


最後に、以下に関連情報のリンクを示しますのでお読み頂きたいと思います。


http://blogs.yahoo.co.jp/momohan_1/55790886.html
法医学者の悩み事 - 3つの珍事が同時に

http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/newsx/177782
日刊ゲンダイ - 今市女児殺害は足利事件に酷似…専門家が自白内容に疑義


最終更新日2023-11-29
 変更内容:全国マップの更新に伴い
今市事件に関係する端末が存在する旧マップに差し替えました

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