2019年5月30日木曜日

この機器・何の機器・気になる機器 ♪ - メーカー探訪シリーズ “ H ” 編


2003年の末か2004年初頭のことだったと思うのですが、某県のある場所でユピテルのレーダー探知機に搭載されているNシステム検知機能(赤外線照射を検出すると “ Nシステムです ”と発声する)が作動したのですが、 そこにはN端末はなくて田舎の県道だったのです。2度目にその場所を通行した際にも作動しましたが、そこがちょうど新幹線線路の高架下だったので、高圧電線のせいで誤動作しているのだろうと思ってました。ところがさらに後日そこを通った際にも作動したため、さすがにおかしいぞと思い改めてよく確認したところ、なんと交通信号に赤外線照射機と一体化した小型のカメラが取り付けられているではありませんか!
見たこともない機器ですから

この機種でした。後に設定した当グループでの呼称はH1

この事が発端となり、後にこの装置は都道府県別に展開するようになった新種のNシステム端末と判明し、当該県の「初動捜査支援システム」として設置されたものというところまで分かりました。とりあえず当時は紙の地図だったので見つけ次第地図に印を付けていくようになったのです。

H2

その後調査対象地域が増えていくと、簡易型のメーカーは御三家なんてものではなくもっとありそうだということと、そしてこの機種はいわゆるN御三家ではないメーカーらしいぞと分かってきました。やがて調達先が公表されているケースに行き当たり、メーカーが判明。同時期に存在した他メーカーFの機種と比較しても早い時期から小型化しており洗練された感じのする撮像部で、さすが重電も手がける最大手の製品です。

H3

このメーカーの製品は撮像部前面に “ ガラス高温注意 ” のシールが貼ってあります。また被写体側から撮像部に正面から向き合うと、派手に首を傾げ(かしげ)ている(=撮像部が傾いて設置されており、撮影した画像の水平がとれていない)ケースが結構多くの地点でみられるという特徴があります。設置調整マニュアルに水平を出すように書かれていないのではないかと思えるほど傾いているのです。そのことからこれら機種は監視カメラとして流用されておらずナンバー読み取り機能だけ備えるラインナップの機器なのではないかと推測する根拠になっています。まあナンバーを読む前に画像の傾きを補正するでしょうから補正はお手のものと思われますし、適切な画像を端末側で生成し専用線で中央装置に送っているかもしれませんが。

2018年度末登場のH4。赤外線パネルがH3の半分に。屋根は降雪対応仕様。


N御三家のPやMみたいに公道上のフィールドテストサイトはないかとあちこち探しましたが、取り敢えずこの場所を見つけました。



社会ビジネスユニット 社会システム事業部 企画本部長52歳の“決めゼリフ”と“高額年収”

最終更新日 2021-02-16 

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