2019年5月27日月曜日

オフラインでNシステムマップを利用する(MAPS.ME 編)


前々回の記事(リンク)でスマホ・タブレット向けアプリの “ Guru Maps ” にNシステムマップを読み込ませるやり方をご紹介しましたが、かのアプリでは下の画像の様に狭い範囲内にある複数のアイコンがまとめられてしまうため、上下線の端末が分離タイプの場合などにいちいち表示スケールをいじらないと端末の正確な位置が把握しづらいという問題がありました。これは回避行動時にどこで右・左折するかに関わることですから重要です。


そこで、別のアプリ “ MAPS.ME ”の利用を検討します。
この辺りは説明不要ですね。



地図は全国でおよそ1Gbytes程度。

公開してあるNシステムマップにPCからアクセスし、上の画像のように “ KMLをダウンロード ” を選択します。


レイヤー別にkmzファイルをダウンロードします。

それらファイルをmicroSDカードに書き込んでスマホ・タブレットにマウントします。
それぞれのkmzファイルについて “ アプリで開く ”を選択し、 関連付けされたアプリケーションに渡します。

N端末のファイルを5レイヤー分読み込ませました。

こちらのアプリではなんとも真面目なことに、一つ一つのアイコンが描画されています。

表示スケールを変更して表示具合をチェックしてみましょう。
多摩川を渡る移動はN端末でしっかりチェックしてありますね。

新宿渋谷あたりも個別のアイコンは明確に表示されています。
ということで、回避派にはこちらのアプリの方がお勧めですかね。
尚、こちらのアプリではブックマークの編集機能は個別に色が変えられるだけで弱いため、利用目的や使い方によってブックマークの編集機能を使うならGuru Mapsが適する場合もあるでしょうからお好みに合わせて選択すれば良いでしょう。

最終更新日:2019-12-04

2019年5月24日金曜日

Nシステムマップの、スマホ・タブレット向け推奨閲覧法


当グループ作成のMyMapsを利用したNシステムマップの、スマホ・タブレット向け推奨閲覧法をご案内します。


赤い楕円で囲ってある部分をタップします。


Googleマップアプリのロゴが表示された後、上の画像の様に表示されたら読み込み成功。先に進むにはマップの何も無いところをタップします。 


Nシステム端末のアイコンは、まず□が警察庁端末かそれに準ずる端末、およびAVIです。
◇は簡易型Nシステム端末、○は車両前後を撮影する簡易型Nシステム端末(三重県の特殊型を含む)です。 


 経路を検索して、そのルート上にあるN端末を確認してコースを調整する等出来ます。本環境ではMyMapsを表示しながら、ルートの混雑状況の確認が出来るのが大変良いです。細かい回避ルートを検討したり、端末の詳細な情報を確認したり、ストリートビューを見たりしたければPCにてブラウザからマップにアクセスして下さい。回避は直前で左折ないしは右折すればなんとかなるというものでもありません。PCの広い画面でじっくり検討することです。


これは帯域が確保出来ず遅延の大きい環境にて試した時のスクリーンショットですが、URLのところに “ 軽量版 ” と出ています。4月中旬頃は以前の記事で書いたように、MyMapsの読み込みに失敗することもありましたが、現在では問題のあるネットワーク環境からのアクセスでも、大方問題なく起動出来るようにGoogle社の魔法使いが調整してくれたみたいです。前の記事で「ラジオライフ」2019年6月号にもっと安定的に起動する方法が書いてあると案内しましたが、その方法というのは、公開してあるマップの私的なコピーを作成して、公開マップにアクセスが集中した際にも起動を容易にするという趣旨の内容だったのですが、当時よりもトータルで状況が改善されたので私的なコピーを作成する手法の解説は不要になったと考えています。

以前は公開してあるNシステムマップの編集権を要求する “ 共有リクエスト ” が結構送られて来ていました。当方もブラウザ上のview、およびviewerのモードは使いづらいと思いますので、editモードで使いたいという気持ちは分からないでもないのですが、なにせ不特定多数に公開してあるマップなので、編集権なんぞそれら人々に割り当てたらマップをめちゃくちゃにされて(なにせeditモードではレイヤーを削除出来てしまいますから)まともに供用出来なくなるに違いないと思いリクエストは無視していました。もともと不当な要求ですが、企業のドメインからのメールで何度も送ってくる人々に呆れたものです。その編集権を要求する “ 共有リクエスト ”はスマホ・タブレットにてGoogleMapsアプリにNマップがオーバーレイされるようになってからは来なくなりました。おそらくそれらの人々も使用感に満足したのでしょうね。

2019年5月17日金曜日

オフラインでNシステムマップを利用する(Guru Maps編)


今回はスマホ・タブレットにオフラインマップを利用可能なアプリGuru Mapsをインストールして、そのアプリ上にN端末を表示させる方法を解説します。

まずは公開してあるNシステムマップにPCからアクセスします。次に、上の画像のように “ KMLをダウンロード ” を選択します。

レイヤー別にkmzファイルをダウンロードします。そのファイルをmicroSDカードに書き込んでスマホ・タブレットにマウントします。

 GooglePlayにてGuru Mapsをインストールします。


              先ずはオフラインマップのデータ(OSM由来)をダウンロードします。



 8つの地方に分かれていますので、それぞれダウンロードします。

 
 スマホ・タブレットに “ ファイルマネージャー+ ” をインストールして
拡張子に関連付けされたアプリケーションにデータを引き渡し出来るようにします。
ファイルを選択した状態で “ その他 ” 、続いて “ アプリで開く ” をタップ。

Guru Mapsを選択。

 順次各レイヤーのデータを読み込ませていきます。

もしmicroSDカードがない場合は、PCからメールでスマホ・タブレットに送ります。


Gmailアプリにて添付ファイルをタップすると下の画像のようにアプリケーションを選択できるのでGuru Mapsを選択します。


この様にN端末のアイコンが表示されればOKです。

アプリ内課金を利用すればブックマークの編集が可能になります($3.99)。
このアプリはもともとGalileo Offline Mapsという名称でしたが、他所に権利を押さえられたのか改称しています。


2019年5月13日月曜日

可搬型(仮設)のナンバー読取機と不快な車内撮影への対策






上に埋め込みましたTweetにありますように、仮設のNシステム端末(ナンバー読取機)が事件現場や捜査対象の近くなどに設置されているケースがあります。
 

他のケースではコンビニが大きな看板の支柱に設置させている場合もあります。おそらくは警察協力としてです。読者の皆さんの地域では如何ですか?




車内(搭乗人員)を撮影されるのが不快な場合の対策に関するTweetも参考になりますね。Nシステム端末の赤外線照射に連動して赤外線を窓ガラスに照射すれば窓が白く写るとのこと。被写体(搭乗人員)に向ければハレーションを起こすと思われます。

Nシステム端末の赤外線照射は明滅を繰り返すタイプで、カメラはビデオカメラなので連続撮影です。その点に留意の上、最初に赤外線照射を検出したあと端末の画角から被写体が離脱するまで数秒間連続で赤外線照射が出来れば良いです。


2020-11-30追記

市街地に設置してあった可搬型Nシステム端末だそうです。


2021-01-07追記

警察庁および各県ではこの名称で調達しているようです。

小型よう撃捜査支援装置 - NJSS入札情報速報サービス

2019年4月22日月曜日

スマホ・タブレットの挙動が変わった話 / 都内N端末爆増など


以前はAndroidスマホ・タブレットで当ブログの “ My Mapsを使用したNシステムマップ ” のページ にあるNシステムマップのリンクをタップするとブラウザが立ち上がってブラウザ上でMyMapsが表示されていました。


ところが先日、4月上旬のことだったと思いますが、下方のリンク(viewerの方)をタップするとGoogle社謹製のGoogleマップアプリが起動し、アプリ上でMyMapsのNシステムマップが見られるようになっているのに気付きました。

アプリのGoogleマップが起動

なんと我々のNシステムマップがオーバーレイされています。

地図の凡例を表示をタップすると下の画像のようになります。
 
ここで閉じるの×を押すとMyMapsを閉じることになるので←か△で戻ります。

 
MyMapsのアイコンが表示されていますが、Googleマップアプリには違いありません。
道路の混雑状況やN端末が表示された状態でナビのルート検索が出来ます。


ブラックジョークのようですが、田園調布から府中方面へのルートを検索します。

平日の20時頃だと神奈川側の多摩川沿いが早いですよというサジェストですが、例の誘拐犯はR20を通ったらしいですね。つまり所要時間57分と表示されている灰色のルートです。不幸にして、どのルートを通ろうともN端末には何度も引っ掛かります。

どこからどこまで移動したら何度N端末にナンバーを読まれるか、こうして視覚化されると何とも知れない気分ですが、ワークの成果がこうして1万円前後の7インチAndroidタブレット上で結実しているのを見ると、Google社のプログラマーが魔法使いの様に思えてきます。何故なら当方は一行のコードも書いていないからです(笑)。我々は端末の位置を調査して、テキストcsvのデータを作って、それをMyMapsに読み込ませているだけなのです。

尚、地図を開くことが出来ませんでしたというようなエラーが出る場合もありまして、再現の具合から推測しますとネットワークのコンディションやGoogle社の設備に掛かっている負荷の状況によるものかと思われますが、もっと安定的に起動できる方法があってですね、それは来る4月25日発売の『ラジオライフ』2019年6月号の37ページに載っているので買ってご覧下さい。発売後ひと月くらいしたらこのブログでもS/Sを貼りまくった解説記事でフォローする予定です。

ところで都内はここ数年で簡易型端末がさらに爆増しましたね。再調査はオリンピック直前にやろうと思っていたのですが、前倒しして差分をリストアップしました。
下の2つの画像は今年の3月上旬から4月10日までの再調査キャンペーンでの成果を表示しているところです。白いバルーンの箇所が前回調査後に増設されたり、新規に発見した箇所を表しています。


現行の190411-1829版では新発見の箇所もすべてPなんたらというそれぞれの機種に割り当てられたアイコンで表示しています。

毎年のように馬鹿みたいに増設されていますが、あの鴨ネギ誘拐犯が劇的な検挙実績を進呈したので増設の格好の口実にされているという感じがするのは否めませんね。それに加えオリンピックの警備など他の口実もありますし。現在までに都内の簡易N端末は819群の存在を確認しています(当グループ調べ)。こんなに数量が増えるとトータルのリース料は非常に高くなっていると思われます。東京都では始期の異なる複数の7年リース契約が並走している状態です。

最終更新日:2020-01-01



2019年3月8日金曜日

メーカー探訪シリーズ ー N御三家のM


云わずと知れた天下の三菱電機様です。


自社で開発したナンバー読取機をこの鎌倉製作所の敷地から公道上に突き出した構造物にマウントして試験しています。全国各地に設置された端末と、この場所の機器を照合すれば容易にこちらのメーカーの製品と特定出来るため、これまでに多数のNシステム端末(ナンバー読取機)をリリースしていることが知られています。

権利意識の高い方々からは、いち私企業が何の権限で市民を撮影しているのかと批判されることもありますが、まあそこは公権力と一体化した産官学複合体の一部ですから実際のところお咎めを受けることはありません。


先日メーカーP(松下通信工業)の記事でCOATECの話が出たのですが、あまり目耳にしないレアな話題であるため、折角の機会ですから続きをここに書き残しておこうと思います。丁度こちらの会社に関係のある話ですし。それは前に述べたようにデコーダーを独占製造していた3社の一角だからではありません。

概略を述べると以下の通りです。

・・・三菱電機の資本が入っていたメルダックという音楽レーベルがあった。その派生事業でメルサットという名称のものがあり、当時華々しく開始されたDSB(直接衛星放送)で立ち上がったJSB(WOWOW)やCS利用の委託放送事業者等に音源を提供する計画があった。そんな中、郵政省(当時)から「JSBが使っているアナログBS 注1 3ch(1991年10月25日からは5ch)の“ 独立音声放送 ”に名乗りを挙げている事業者が実はまだ居ない。やらないか」とお声がかかり、セントギガ( St.GIGA )こと衛星デジタル音楽放送(株)を立ち上げることとなった。スクランブルを掛けていない無料の試験放送中には延べ10万件もの好意的な感想が寄せられた。ところが1991年9月にスクランブルを掛ける有料放送に移行する際の実際の契約者はたったの3,000人だった。その後も聴取契約者数は伸び悩む。局側の経営を開局当初から圧迫したのは、コアテックのエンコーダーや顧客管理システムに20~30億円もの初期投資が必要だったこと。参入前の見込みではWOWOWのそれを便乗して使わせてもらえると思い込んでいたが実際には独立音声であってもWOWOWとは別に自前の一式を備えなければならなかった。これが誤算だった・・・

以上は90年代前半に週刊ポスト誌上だったと思いますが、セントギガの社長 F氏が述べた事の要約です。

かの局の契約聴取者数が伸び悩んだ理由は
(以下、文章が冗長になるため、箇条書き かつ“である調”で記述)

・聴取するにはBSアンテナ・チューナーに加えコアテックのデコーダーが必要で、そのレンタル料や機材購入費の負担が聴取者側にあったこと。

・世間に多少出回っているのはWOWOW向けのデコーダーで、聴取する際に画面はWOWOWで、音声はセントギガでというスタイルが成立しづらかったこと 注2 。

・セントギガ オーディオデコーダー 注3 という機器もあって、これを備えればWOWOWとの契約なしでセントギガを純粋なPCM音声放送として聴取出来たがこのデコーダーは買取りだと三万数千円 注4 もした。レンタル制度もあるにはあったが、月額のレンタル料は放送聴取料より高かった。そのためこの機器はほとんど市場に出ていなかったと思われる。

・放送事業者側にとってもこのスクランブラー一式は非常に重い負担をもたらした。まず前述のF社長激白のように機材が高額で、運用にも高い経費が掛かる。また仕組みが複雑で、放送局から顧客のデコーダーにデータを送る際、当該チャネルのアップリンクに直接乗るのではなくまず専用線でSARC(衛星放送セキュリティセンタ)にデータが流れて行き“処理”されてから局に戻って来てアップリンクに乗るがこれによりSARCに支払う手数料が発生するようになっていた 注5。これはスクランブルの強度・不正視聴の試みに対する耐性を上げるための措置だと言えば正当化できるかもしれないが、放送事業者や視聴者に余計なコストを負わせていた。当時のPCは性能が低くこのスクランブルの攻略に使えるほどのものではなかったにもかかわらず。つまり過剰・不必要なまでの強度を実現していた 注6 コアテックは、SARC(衛星放送セキュリティセンタ)を養うようシステムが作られていたのだ。
(箇条書き かつ “である調”での記述は以上)

また同様にコアテックのスクランブルを利用したCS-PCM放送というものもありましたが、こちらは契約者数が300人なんて局もあり、開局直後に早々に撤退する事業者(スーパーバード系 注7 )が出る等、郵政省の電波行政の破綻=官僚神話の崩壊といった感じの出来事も起きていました。時期的にはこの辺りであの80年代末期~92年頃のバブル経済が崩壊しています。

セントギガの件は、技術的に可能になったからといってCOATECなんていう化け物の如きシステムを作ってしまった産官学複合体という大タコが、結果として自らの足を食った出来事として印象に残っています。
技術だけ進歩しても精神性が伴わず 注8 。
インフラ整って客は居らず。戦艦大和を建造したが使う局面は無かったのと同様のことがまた繰り返されました。
バブル経済崩壊以降、空白のxx年間などといわれますが、その数字のカウントは未だに続いているように思われます。


注1:アナログBSといっても音声やスクランブル関係の信号は映像とは別の搬送波をデジタル変調したものだったのでデジタル音楽放送で矛盾はない。放送の音声とデコーダーに配信するスクランブル関係の信号等を足した総ビットレートは2,048kbps(2Mbps)でデータ放送向けのスロットも確保されていた。後に家庭用ゲーム機へのデータ配信にも利用された。映像がNTSCコンポジットビデオ信号を周波数変調したものだったのでアナログBSとしていた。音声はリニア 48kHz 16bitステレオ(Bモード)かノンリニア 32kHz 12bitステレオ(Aモード)×2が選択できる規格だったが、WOWOWはセントギガのせいでBモードでは放送出来なかった。例外的にクラシック演奏等を両局合同でBモード放送したことは何度かある。

注2:WOWOWの客層はケーブルTVのそれに相当する。テレビを消し、外付けのBSチューナーに接続した外付けのデコーダーからライン出力をピュアオーディオの機器、もしくはSPDIF(デジタル出力)をDACや録音機に接続してまで聴いているケースは少なかったろう。


注3:記憶があいまいだが定価30,000円前後に消費税3%(当時)外税にヤマト運輸の代引き便の送料手数料を足した額。


注4:ガワ(筐体)から推測するに東芝製と思われる。実際のところ何台売れたのかは知らない。


注5:デコーダーは、電源が入っていれば2Mbpsのストリームの中のデコーダー向けの暗号化されたデータを、当該チャネルの契約の有無に関わらず常に受信しており、自分あてのデータが送られてくれば当該デコーダーの固有ID(暗号鍵)がマッチしてデータをデコード出来た。要するにSARCがやっていた事は局がデコーダーに送るデータを当該デコーダーの固有ID(暗号鍵)で暗号化したデータを生成し、それを局に送り返していたのである。つまりデコーダーに配信されるデータは二重に暗号化されていた。放送波を解析されてスクランブルが破られるのを警戒したものである。デコーダーは自らの固有ID(暗号鍵)にてデコード出来たデータを不揮発性メモリーに書き込み、そのデータに従って放送をデスクランブルした。

注6:コアテックがもし破られるとすれば、契約状態にあるデコーダーのクローニングしか有り得ないと言われていたが、デコーダーのID書き込みは製造
メーカー3社にしかない特殊な機材でしか行えなかったとか。この装置はおそらくはSARCに専用線で接続されて動作するものだったのではないか。のちにSARCはコアテックでは事故は1件もなかったと述べていた。後輩のB-CASが破られたのはCAS関係のデータを、こともあろうか汎用のリーダー/ライターで書き換えできるカード上に置いた事とPCの性能向上が効いたと思われる。

注7:JC-SAT2号機でなくスーパーバードのトラポンを使ったCS-PCM放送が当初存在していたこと自体知らない人が殆どだろうと思われる。最初期のチューナーにはCS-IF入力が2系統あったが、生き残ったのはJC-SAT2号機のトラポン2本分だけだったので、後のモデルでは入力は1系統のみとなった。


注8:金を払った者だけに視聴させるインフラを作って商売しよう・メンツが掛かっているからガチガチにスクランブルを掛けろ・天下り先を作るのを忘れるな的な事です。

最終更新日:2026-05-10