2014年3月24日月曜日

[UPDATED]岡山県のNシステムマップ解説記事

[岡山県域]全国簡易型Nシステムマップ  
GoogleMapsアプリで開くには下記URLをタップ
https://www.google.com/maps/d/viewer?mid=1VX7U7OTK1TuwjLwwOAi34wi7bwY&ll=34.625%2C133.865&z=11

岡山県のNシステム端末配備状況ですが、都道府県単位で調達する簡易型が蔓延している県の一つに相当します。

当県では簡易Nシステム端末の展開が早く、2001年頃にポールから金具で吊り下げられたような形状のものが出現しました。これは通常の調達だったのかリース物件だったのかは不明です。

次に岡山県広報 10926号によると、緊急配備等捜査支援システム路上装置一式をH20(2008)年3月15日から7年間借入(保守込みリース契約)していました。これが一度目の更新・増設だったと思われます。契約先は富士通リース中国支店となっていますが、製品は富士通製ではありません。
富士通リース株式会社との関係について 富士通株式会社
https://pr.fujitsu.com/jp/news/2019/12/6-1.html
その後H23(2010)年公示の入札で36式の追加が行われ、それらは2011年初頭に設置した模様です。

2008年3月15日スタート分はリース期間が終了する2015年の初頭に現在の機種(NS3)に更新されています。この更新では全体的に監視網が再編・増強されています。更新に伴う移行が済んでから前のリース品を取り外すため、移行期には古いものと次のリース契約のものとが併設されていた期間がありました。この2015年初頭の更新では単筐体で二車線を読めるタイプ(NS4)が登場し、先に2011年初頭に登場していた機種NS3(36式追加した際に採用されたもの)と併用されています。

このNS4とNS3を見てみましょう。


この場所では下り車線(左側)が2車線対応型(NS4)、上り車線(右側)が1車線用(NS3)です。

この場所の設置工事の模様で以前は2015年2月収録のストリートビューで見られたものが現在では参照出来なくなっています。地面(青いシートの上)にNS4とNS3が並べておいてある貴重なシーンだったのですが。
上のS/Sはリストアップ中、SVを確認する際に取得していたものです。


さらに岡山県内にはこれら一般的簡易N端末に加えて、専用線で接続されていないタイプも存在しており、撮像部と小さな箱がケーブルで接続され、商用電力のみ引き込まれています。マップ上では機種が “岡山(その他)”としてあります。このタイプも設置スタイル及び配置パターンが簡易型Nシステム端末と同等なのと、過去の更新時にグレードアップして簡易N端末で置換されたケースもあるため警察が設置しているものとみなしマップに掲載しています。どんな僻地でも派出所くらいあって警察の専用線は提供されていそうな気もしますが、読取ったナンバー・時刻のデータを伝送したり、手配車両の画像を回収したりする位はモバイル回線でも良いのでしょうね。



これら捜査用カメラというものは情報公開請求をしても何の情報も出てこないものであり、フィールドの情報を集めそれを整理(リストアップ・マッピング)した上で分析し状況を把握しているものです。そしてそれらの設置・更新時期が調達や賃貸借(リース)契約の状況とマッチしていれば裏付けが取れたこととなります。Nシステムに関しては徹底した隠蔽が効を奏して何も分からない等と言われていますが、沢山の事例を見れば分かることもありますしマップも作成出来ます。

最後に国費分(警察庁仕様)の配備状況です。当県には端末が比較的少ないかと思いますが、県境の反対側(鳥取)に入ると端末に行き当たりますので、県境配置分が岡山側には少ないということだろうと思います。


更新履歴
2018-06-28 記事の大半を刷新(2015年度版)
2019-04-16 一部記述更新
2022-08-25 既存SVの埋め込みを調整、画像追加
2023-02-24 冒頭に埋込マップ追加、一部記述更新
2024-01-27 既存SVの埋め込みを再調整

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